2018.10.23
先日、秋田県藤里町を訪れ、世界自然遺産「白神山地」を中心に藤里町の草花の柄を制作してきました。
秋の白神ウィーク(https://www.town.fujisato.akita.jp/kanko/events/1817)に合わせ藤里町の柄を作成し発表、
さらにトートバックに作成した柄を印刷し販売を行いました。
12日に秋田入りし、13日に取材・制作、14日朝に発表、というこれまでにないタイトなスケジュールでしたが本当にいろんな方の協力で無事完成し、今は無事終わった事をホッとしております。
(特に、藤里町ににいろをご推薦頂いたフリーライターの久保田真里さん、お忙しい中諸々のご対応を頂いた藤里町商工観光課の佐々木 吉昭さんには大変お世話になりました!)
まず藤里町について私たちが思ったことを。
藤里町は、人口3300人ほどの町。
コンビニも無く、電波も(たまに)なく、中心街を離れると、豊かな自然が広がります。
丹波での生活も、「そこそこたくましい自然と一緒に暮らしてる」と思っていましたが、藤里町の生活はより「自然と寄り添う生き方」だなぁと思いました。
森や草花だけでなく、食べ物・山菜に関しても、自分の知識に無いものばかりです。
私たち、圧倒的に無知でした。
植物の生命力も違います。
丹波よりも「自然と人の距離感が近く、寄り添って生きている」感覚が圧倒的に強かったです。
そして、ただ「自然豊かな町」ってだけでなく、町のPRの為の施策やデザインもとてもしっかりしていて。
正直感動しました。
フットワークも軽くクリエイティブに理解のありすぎる行政の方々、本当凄いです尊敬します。
そもそも、にいろのようなニッチな活動を、行政の方々が呼んでくださったことが本当にすごいと思います笑
私たちはUターンなので、Iターン者の「移住したい」って気持ちそこまでわからなかったのですが
藤里町は人も自然も良いし、不思議だらけで宝探しできるような、興味の尽きない町なので「移住検討したい」と頭にチラついてしまいました。
では柄について。
今回の柄は、白神山地のブナ、特産品の舞茸を中心にキノコ類、森の中で宝探し的に採集してきた植物や、民宿の食事で頂いた「ミズの実」を使ったデザインになりました。
仕上がった柄は藤里町の方々にどれくらい受け入れて頂けるか不安でしたが、予想をはるかに超える反響を頂き、本当に本当に感激しています!
「うちの町が、こんな柄になって嬉しい。もっと自慢して行きたい」と言って頂いた方もおられ、とにかくやって良かったなぁと、疲れが吹っ飛ぶようなお言葉を頂く事ができました。
柄を見ながら「これ、マイタケだね!これはブナ!」と、ひとつひとつじっくり眺めて下さる方が多くて。
さらっと「綺麗な柄だね」と言って頂く事はもちろん嬉しいのですが。
藤里の方々が「自分の町にはこんなものがあるんだよ!」とPRしたりするツールになれた事が、とっても嬉しいです。
ワガママな想いなのかもしれないですが、自分が作った作品は「綺麗だね!」で終わらないものであって欲しいです。
今まで作ったもの全て、ひとつひとつの柄が「観賞用の草花」で終わらせたくないのです。
また今まで移動印刷所を何度か行いましたが、トートバックがこれまで売れたのは初めてで、まさかのLサイズ完売、後日発送待ちまで出るという。。。。
「トートバックの売り上げ」という数字としてあらわれたのは、わかりやすい指標でした。
本当に行って良かった。
「渇望してもらえた」という実感を持つ事が出来る経験でした。
この旅は、何かしらの転機になりそうな予感です。
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